★ 新規ワイヤー療法の受付を停止しています。★
(ワイヤー療法を行っている患者さまが多数となっているためです)
巻き爪矯正技術VHO,マチワイヤ,これらを併用する場合もあります。
巻き爪矯正の費用については,電話でお問い合わせ下さい。
(長期間続けられる価格設定としています・・1本のゆびにつき4000円より)
超弾性ワイヤー (形状記憶合金)がまっすぐに復元する力で,巻き爪を矯正します。 爪が末端まで出ていなくても,写真のような位置にワイヤーを挿入できます。
他の治療法も含めて,患者さまごとに,
最適の方法を提案しています
ワイヤー療法, 痛みの少ない手術(フェノール法:特に陥入爪の場合),
爪の下に詰め物を挿入(ガター法,綿花挿入), 定期的な爪切り など
巻き爪 vs 陥入爪−−違いは?
比べてみると一目瞭然なのですが‥。
爪が巻いて(食い込んで)いるのが巻き爪,爪はまっすぐだが 沈んでいるため周囲の
肉に食い込むのが陥入爪です。
また,巻き爪と陥入爪の中間のようなケースもあります。
巻き爪の方が有名なためか,症状が陥入爪であっても「巻き爪」と言われる方が多いようです。
巻き爪 vs 陥入爪−−治療方法の違いは?
理想的には・・以下のような治療を行うべきです。
巻き爪:爪の弯曲を解除する(ワイヤーや手術による)。
陥入爪:爪の幅を狭くしたり,周囲の組織を形成して,食い込みを解除する。
実際には,患者さまの状況(例:寝たきりで歩かない)に応じて,巻き爪でも幅を狭くする手術を行うこともあります。
しかし,陥入爪にワイヤー矯正を行っても改善は望めません。
巻き爪・陥入爪−−爪の切り方は?
医師に「伸ばせ,伸ばせ!」と言われて数か月が経過。ゆびが腫れ上がり,激痛で歩行困難となっています。この状態で爪を伸ばしても,爪は腫れた肉に食い込むばかりです。
末端ほどカーブがきつくなった巻き爪。伸ばせば伸ばすほど,痛みは強くなります。
巻き爪矯正(ワイヤーなど)や手術が理想だが,行えない場合には,爪切りで対処する選択肢もありえます。
「深爪は厳禁!」「爪は末端まで伸ばす」と判で押したように言われますが,常に正しい訳ではありません。
いったん爪囲炎を生じてしまうと,何らかの方法で爪の食い込みを和らげない限り,薬では改善しません(写真参照)。
また,巻き爪では爪が末端ほどきつく巻く(写真参照)ことも多く,この場合に「伸ばせ!伸ばせ!」というのは拷問です。
状況しだいでは(例:この場をしのげば再発しない可能性が高い場合,現状では痛みが強くて歩行困難の場合など),爪の角を切り落とすことも有用です。ただし,深爪が巻き爪を悪化させる可能性もありますので,繰り返して角を切り落とす場合には,注意深く見守る必要があります。
爪みずむしと巻き爪・陥入爪の関係は?
爪みずむし(爪白癬)では,爪が厚くなって,白〜黄色く濁ります。
しかし,巻き爪(爪がカーブすること)とは無関係です。爪みずむしを治しても,爪のカーブは緩くなりません。また,巻き爪自体でも爪は厚く濁りますので,巻き爪に伴う爪みずむしについては,慎重な判断を要します。
一方,陥入爪は爪みずむしが原因の場合もあります。
厚くなった爪が靴で上から押され続けると,爪が陥没するためです(右図)。 それでは,爪みずむしを治すと,陥入爪の痛みは楽になるで
しょうか? 残念ながら,ノーです。いったん陥没>した爪は浮上してくれません。さらに,爪みずむしで厚くなった爪が薄く戻ると,かえって周囲の肉に食い込んで痛むこともあります(下図)。これは,人工爪療法の逆をたどっていることになります。
※人工爪療法:爪をわざと厚くして,陥入爪の食い込みを和らげる治療。
爪みずむしに陥入爪を併発している場合には,爪みずむし治療により陥入爪の痛みが生じる可能性をお話しすべきなのですが・・,ほぼ行われていないのが実情です。